10人に1人以上が災害対策に「家屋の耐震化」が必要と回答【情報通信 vol.485】

コラム

━木耐協情報通信 vol.485━━━━━━━━━2019年5月8日━━━

 ■□ 1,000人のアンケート調査で見えてくる防災意識
 □■ ~スミセイ「わが家の防災」アンケート 2019~

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木耐協事務局です。

5月に入り元号が令和になりました。「人々が美しく心を寄せ合う中で
文化が生まれ育つ」という意味が込められた令和は、大きな災害のない
穏やかな時代になってほしいと切に願います。
また、耐震社会の実現に向けて一歩ずつ活動して参りましょう。

さて、本日は、住友生命保険が公表した「わが家の防災」アンケート
2019をご紹介します。これは防災に関する意識や実際に行った対策に
関して1,000人(全国の男女各500人)を対象としたアンケート調査です。
2016年から調査が始まり今年で4回目となります。

━トピックス━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スミセイ「わが家の防災」アンケート2019
http://www.sumitomolife.co.jp/about/newsrelease/pdf/2018/190228.pdf
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【トピックス】
・備えが大切だと感じる災害は約8割が『地震』がと回答し、
 4年連続の圧倒的トップ

・わが家の防災対策の自己評価は『34.6点』と依然低水準。
   昨年の被災地域は上昇傾向

・「非常用飲料水」「非常用食品」の備蓄は『3日分』が3割超、
   『7日分』以上は2割超

・この一年間の防災対策費用は全体平均『4,054円』。初の4千円台に

・ハザードマップ等を用いて自宅の災害危険度を『把握している』46.6%、
  『確認したことがない』はそれに迫る41.6% 

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【質問】この1年間、ご家庭の防災対策で
    新たに実施したことは何ですか?(複数回答可)

1位 特になし(45.0%)
2位 非常用飲料水の備蓄(26.8%)
3位 非常用食品の備蓄(23.4%)
 (中略)
11位 家屋の耐震化(5.3%)

 → 特になしが約5割、次いで水や食品の備蓄。
   耐震補強の実施率は5%

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【質問】今後、あなたのご家庭で実施しなくてはいけないと思う
    防災対策は何ですか?(複数回答可)

1位 非常用持ち出し袋の準備(40.3%)
2位 非常用食品の備蓄(38.3%)
3位 非常用飲料水の備蓄(35.8%)
 (中略)
10位 家屋の耐震化(13.1%)

 → トップ3は持ち出し袋・水・食料の準備・備蓄
   10人に1人以上が「家屋の耐震化」の必要性を感じている

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こうした調査から、いずれも水や食料などの備蓄に留まっていることが
見受けられます。非常用品の備えも大切ですが、
まず行うべき災害対策が耐震補強であることは言うまでもありません。

木耐協組合員の皆様は住宅(構造)の専門家として、
「備蓄品は家屋の耐震性があってこそ役立つ」ということを
住宅所有者に伝えて行きましょう。

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