大地震で倒壊する可能性を「4段階」で判定
調査結果を元に作成された耐震診断書では、耐震性を数値(総合評点)で評価し、大地震で倒壊する可能性を4段階で判定します(表1参照)。耐震診断では、人命保護に重点を置き、「大地震時に倒壊しない」ための耐震性確保を目的としています。
<表1>
総合評価 |
|
|
1.5以上 |
◎ |
倒壊しない |
1.0以上~1.5未満 |
○ |
一応倒壊しない |
0.7以上~1.0未満 |
△ |
倒壊する可能性がある |
0.7未満 |
× |
倒壊する可能性が高い |
大地震とはどのような地震なのか
想定されている大地震とは、"数百年に一度"程度起こる「震度6強」クラスの地震です。"数百年に一度"とされていますが、1995年に発生した阪神・淡路大震災以降に震度6強、7の地震は能登半島地震も含めて23回も発生。毎年のように発生しており、いつどこで大地震が起きてもおかしくないのが現在の日本です。
耐震診断書でわかること
耐震診断書(耐震診断結果報告書)には、以下の項目がまとめられています。
木耐協が推奨している「木耐博士N」という診断ソフトの帳票を元に説明していきます。
耐震診断書の内容
・総合評価
・階ごとの平面図
・地盤、基礎
・劣化度
・壁の配置バランス
・必要耐力の算出
・耐力要素の詳細
診断書から住宅の弱点が見えてくる
総合評価のページにまとめられた診断結果の計算根拠は次のページに掲載されています。総合評価を決める評点に大きな影響を及ぼすのか次の4項目です。
診断書を読み解くと、おうちの弱点が見えてきます。例えば、「耐震性のある壁や筋かいが少ない」、「南側に大きな窓あり壁のバランスが悪い」、「木材が腐っている」等です。この弱点を補強するのが「耐震補強工事」。まずは耐震診断を行い、住宅の弱点がないか確認しましょう。耐震診断書の詳細は診断担当者よりご説明します。