ご存知ですか 大雨災害時、5段階の警戒レベル【情報通信 vol.490】

コラム

―木耐協情報通信 vol.490――――――――2019年6月11日―――

■□ 【警戒レベル4】で全員避難。自らの命は自ら守る意識を
□■ ~避難勧告に関する新たなガイドラインと警戒レベル~

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木耐協事務局です。

本日は、先月末から運用が開始された水害・土砂災害の
「警戒レベル」をご紹介します。これは、市町村が出す避難情報と、
国や都道府県が出す防災気象情報を、5段階で整理したものです。

━本日のポイント━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

・大雨に関して、今月から新しい5段階の警戒レベルが運用開始
・「警戒レベル3」で高齢者は避難、「警戒レベル4」で即避難
・新たな防災ガイドラインに「自らの命は自ら守る」ことが基本と明記

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<トピックス1>
内閣府が避難勧告等に関するガイドラインを改定(平成31年3月29日)
http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/h30_hinankankoku_guideline/index.html
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内閣府が今年3月に防災に関するガイドラインを改訂しました。
基本的な考え方は「自助を基本とし、公助が支援」というものです。

<ガイドライン原文より>
H30年7月豪雨の教訓を踏まえ、住民が「自らの命は自らが守る」意識を
持って自らの判断で避難行動をとり、行政はそれを全力で支援する(略)

災害時の避難などの判断を行政頼みにするのではなく、
個々人が状況を判断し、自分の身を守る行動をとるようにと、
大きな方針転換が図られたといえます。

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<トピックス2>
5段階の警戒レベルでわかりやすくなった警報/避難情報
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レベル1 気象情報に注意
レベル2 避難行動の確認
レベル3 高齢者など避難
レベル4 全員避難
レベル5 命を守る行動を(大雨特別警報/災害が発生している状況)

【警戒レベル4】は全員避難、というわかりやすい運用に変わりました。

先週6月7日(金)には広島・山口・愛媛県下の一部自治体で
警戒レベル4が発令され、約23万人に対して避難勧告がだされました。

※毎日新聞 大雨で広島県内に初の警戒レベル4 土砂災害の恐れ
https://mainichi.jp/articles/20190607/k00/00m/040/030000c

※NHK NEWS WEB 5段階の大雨警戒レベル|
災害 その時どうする|災害列島 命を守る情報サイト|
https://www3.nhk.or.jp/news/special/saigai/basic-knowledge/basic-knowledge_20190529_07.html

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今後、水害・土砂災害のリスクがある全ての小中学校では
毎年、梅雨期・台風前までを目処に防災教育や避難訓練が
実施されることもガイドラインに盛り込まれています。

子供達だけでなく、私達も新しい基準について学ぶ必要があります。

様々な警報や注意報があっても、実際の行動に結びつかず
命を落としてしまっては何の意味もありません。

住宅に携わる私達はこのガイドラインや警戒レベルについて
正しい知識を持ち、自分自身だけでなく、会社やOBのお客様にも
伝えていきましょう。

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