建設業の倒産が過去10年で最多に!人手不足・物価高・高齢化の三重苦【情報通信vol.817】

【配信日2026年3月17日】

3月も後半、各地で桜の便りが届き始め、日に日に春めいてまいりました。

先週の「働き方改革と人手不足」に続き、本日はこれと密接に関わる「建設業の倒産動向」についてお伝えします。

急増する建設業の「倒産」
~人手不足・後継者不足・物価高騰の三重苦~

2025年の建設業倒産は2,021件(前年比6.9%増)。
4年連続で増加し、2013年以来12年ぶりに2,000件を超えました。

倒産の背景には、主に次の要因があります。

  • ※人手不足 人手不足を直接の要因とする倒産は前年の99件から113件に増加(過去最多)。技能労働者不足により、受注があっても施工体制を維持できないケースが増えています。
  • ※物価高 資材価格の高騰などを背景にした「物価高倒産」は240件。前年(250件)よりやや減少したものの、依然として高水準です。
  • ※経営者の高齢化 「経営者の病気・死亡」による倒産は78件で、2000年以降で最多となりました。

業種別では、とび・塗装・防水・はつり解体などの職別工事業で倒産が多く見られます。

また業歴別では、「30年以上」が30.5%(617件)と最多ですが、増加が目立つのが「5~10年未満」22.8%(460件)です。創業後まもなくコロナ禍を経験し、財務基盤が十分に整わないまま、資材価格や人件費の上昇に直面した企業が持ちこたえられなかったケースが多いとみられます。

【耐震という強みを活かす】

建設業を取り巻く環境は厳しさを増しています。

水回りリフォームなどは価格だけで判断されやすく、家電量販店や大手のウェブサイトに流れやすい分野でもあります。一方で、耐震は調査力や診断力、設計力が求められるため、大手が簡単に手を出しにくい分野です。

こうした分野こそ組合員の皆様の強みが発揮できる領域です。耐震技術を磨き、自社の強みとして打ち出していきましょう。

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