在宅避難の認知度はわずか「3割」【情報通信vol.796】

コラム

━木耐協情報通信vol.796━━━━━━━

『暮らしの防災対策に関する意識調査』
防災意識は高くても“住まいの備え”はまだこれから
― 在宅避難の認知3割、女性ほど避難所を避ける傾向 ―

パナソニック ホームズ株式会社 調べ
『暮らしの防災対策に関する意識調査』
https://homes.panasonic.com/company/news/release/2025/0916.html
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<調査概要>
「在宅避難」という言葉と意味を約7割が「知らない」
・「防災対策が必要」と 89.4% が回答する一方、実際に行動している人は46.3%
・対策内容の1位は「食料・水の備蓄(58%)」で、住宅関連の備えは後回し傾向
・避難所生活への不安は男性より女性で高く、理由は「プライバシー・防犯・衛生面」の懸念
・住宅で備えるなら何を重視するか?では「停電時の電源確保」が最多
・若年層でも「家の性能を高めたい」との回答が増加
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防災対策は後回しになりがちで、行動に移している人も「水や食料の備蓄」にとどまるケースが多く見られます。
なかでも、「在宅避難」という言葉の認知度が3割未満点は注目すべき結果です。
災害時にどう備えるか――その意識を広げていく必要があります。

また、女性の多くが防犯・プライバシー・衛生面への不安から
「避難所へは行きたくない」と回答しています。
災害時でも自宅で安全に過ごす“在宅避難”を可能にするには、
何よりも住宅の耐震性の確保が欠かせません。

耐震というと「災害対策」のイメージが先行しがちですが、実際は災害時でも平時と同じ生活を守るための前向きな提案です。
こうした視点から、耐震改修を積極的に提案してまいりましょう。

▼関連資料(内閣府 災害対応検討ワーキンググループ)令和6年能登半島地震を踏まえた検討より

避難所運営のあり方:海外との比較
https://www.bousai.go.jp/jishin/noto/taisaku_wg_02/pdf/siryo3_2_5.pdf

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