【配信日2026年7月22日】
帝国データバンクが7月14日、上半期の建設業に関する厳しいデータを公表しました。
倒産だけでなく、静かに店を畳む「廃業」まで含めると、
その数はリーマン・ショック直後を超え、過去最多となりました。
数字は重いものですが、目を背けずに読み解けば、
組合員の皆様が「生き残る側」に回るヒントが見えてきます。
帝国データバンク 2026年上半期集計(7月14日発表)
https://www.tdb.co.jp/report/industry/20260714-kensetsu26y1-6/
2026年上半期(1~6月)の建設業は、
倒産と廃業を合わせた「撤退」は5,937件にのぼり、リーマン直後の2009年を超えて過去最多となりました。
注目すべきは、その内訳です。
最も多いのは、新築戸建てを担う工務店やハウスメーカーなど「木造建築工事」で947件。全体の約16%を占め、上半期で900件を超えるのは9年ぶりです。
撤退の背景には、資材価格や土地の高騰、住宅ローン金利の上昇、4号特例縮小による申請の長期化などが複合しています。
なかでも帝国データバンクが指摘するのが、資材をめぐる「持つ者」と「持たざる者」の格差です。
資金力で優先的に資材が回る大手に対し、中小・小規模では「そもそも材料が回ってこない」、「仕入れ値が上がりすぎて手が届かない」という声が上がっています。
なお、この統計には「ナフサ不足そのものが引き金になった倒産」は含まれていません。今後、ナフサショックが倒産につながるケースもでてくるのではないでしょうか。
価格だけで比べられる工事は、大手や量販店に流れやすい分野です。
一方で耐震は、調査力・診断力・設計力が問われるため、大手が簡単に踏み込めません。
つまり耐震は、価格競争に巻き込まれにくく、淘汰の波のなかでも「選ばれる理由」、差別化になる分野です。
撤退が相次ぐいまは、裏を返せば、生き残った会社の存在感が際立つ局面でもあります。
地域で確かな技術を持つ会社として選ばれるために、自社の強みである「耐震」を打ち出していきましょう。