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第6回 床組等(必要・存在床倍率)(2)

 まず「必要床倍率」を求める式の中に出てくる'α'について理解しましょう。下図を見て下さい。2階と小屋組にあるA〜E の記号が求める床倍率です。( )内の数字は壁の番号、各壁線に付けた1〜7は壁位置と思って下さい。L1〜L5はそれぞれの耐力壁線間の距離です。又◎はいわゆる耐力壁線であり、○は耐力壁になり得ない最外周の壁線とします。

 ここで'α'の考え方を整理すると、「当該床組等」が接する「当該階の耐力壁線」とは、例えば「1階の当該床組」とは'その床組に作用する水平力を分担支持する耐力壁に囲まれている床組'ということですから、1階の床面を指すのではなく1階の耐力壁線で囲まれている2階の床組を意味します。つまり図で言えば、1〜2通りの壁に囲まれた2階床部分Aを「当該床組等」という訳です。本例の床組Aは2階の耐力壁線(5通りの壁)で分断されていますが、1階の1〜2通りに囲まれた一つの床組として扱います。
 さて前回の'α'についての定義のひとつ[1]当該床組等が接する当該階の外壁線である耐力壁線が[2]bに該当しない場合は2.0とし、とあるのは図の C の床組が当ります。つまり2階の壁(7)に作用する水平力や床C 、壁(4)の上半分の荷重に対して作用する水平力を直下の壁(4)が負担出来ない(○印の壁の為)故、床組 Cを通って耐力壁(3)に負担してもらわなければならない。従って Cの床はそれなりに強い床剛性が必要となるので、α=2.0が要求される訳です。次に[2]1階において当該床組の中間に2階の耐力壁線が無い場合は0.5、とあるのは図の Bの床組が当てはまります。この床組の場合には床 Bに作用する水平力だけを下階の壁(2)、(3)に伝えられれば良いので前述のような強い床は必要無いことになります。 最後に[3]これら以外の場合は1.0とします。とあるのはこのような状態を標準としたものと考えられます。ここで、感の鋭い方は2階の耐力壁(5)を背負っている床 Aと、2階の各壁に支持されている床 DEのαが同じ1.0なのはおかしいと思うかも知れませんがこれは次号で説明する、式の中のCEで調整されると考えてください。

次号はCEについてみてみましょう。