開会挨拶
能登半島地震をはじめ、年末年始にも地震が相次ぎ、私たちは今、「地球に準備はできているのか」と問われています。 耐震化は、先送りできない課題です。求められているのは言葉ではなく行動。 今年は「すぐやる、今やる、即実行」を掲げ、皆様とともに、耐震化を着実に進めてまいりましょう。
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2026年1月8日(木)、富士ソフトアキバプラザ(秋葉原)にて、第28回木耐協全国大会を開催いたしました。 全国から多くの皆様にご参加いただき、会場には終始、熱気と活気があふれていました。 本ページでは、その空気感とともに、大会の内容をダイジェストでお届けします。
第28回木耐協全国大会は、多発する地震や自然災害を背景に、耐震化を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。 本大会では、理事長挨拶や国土交通省からのメッセージをはじめ、耐震診断基準の改訂、生成AIの活用、 水害からの再建支援など、「これからの実務」に直結するテーマが各分野の専門家から提示されました。
年始の開催にもかかわらず、会場には全国から多くの組合員や関係者が集まり、久しぶりに顔を合わせる皆さんの挨拶や会話が、そこかしこで交わされていました。 約220名が来場し、追加の座席を用意するほど会場は満員。新年のスタートにふさわしい、活気あふれる一日となりました。
名 称:2026年度 第28回 木耐協全国大会
日 程:2026年1月8日(木)
時 間:13:30~17:10(受付13:00~)
会 場:富士ソフトアキバプラザ(5F アキバホール)
住 所:東京都千代田区神田練塀町3
アクセス:JR「秋葉原駅」中央改札口より徒歩2分
定 員:170名(先着順)
参加費:無料
主 催:日本木造住宅耐震補強事業者協同組合
会場を引き込む、説得力ある講演でした。
建築基準法改正に伴い、「木造住宅の耐震診断と補強方法」が13年ぶりに改訂されます。 改訂委員長を務める河合名誉教授からは、2025年改訂版の最新情報について、より合理的で精緻な設計が可能になる点や 2012年版との考え方の違いを含め、重要なポイントが示されました。全国大会当日に改訂版講習会の受付が始まった、節目のタイミングでの講演でした。
また、大地震における被害写真や実大実験の映像を通じて、耐震性能は「壁量」を基本としつつ、 「配置バランス」「柱頭・柱脚などの接合部」「床・屋根による水平構面」が揃って初めて成立することを解説。 特に2000年基準改正による接合部規定の重要性については、熊本地震や能登半島地震の被害を基に、 柱頭・柱脚金物の有無が建物被害に大きく影響することが確認されました。 あわせて、補強設計を検討する際の具体的な注意点についても警鐘が鳴らされ、耐震設計の原則を再確認する講演となりました。

生成AIがリフォーム業界にもたらす変化について、具体的な事例を交えた講演が行われました。 AIは魔法の技術ではなく、アナログな業務整理という土台があってこそ力を発揮するものであると説明。 AIは万能ではないものの、7割程度の成果には短時間で到達でき、今後は精度がさらに高まっていくとの展望が語られました。
あわせて、AIで間接コストを削減し、粗利を抑えながら利益を確保する「計画的低粗利」という考え方を提示。 AI時代において最終的に人に求められる価値は「人柄」であるとし、経営と現場の在り方を見つめ直す内容となりました。

自身も水害被災者である中谷氏が、被災者の不安や疑問に真正面から向き合いながら、水害復旧における工務店の役割を具体的に解説しました。 特に「床があるか」「自宅で風呂に入れるか」が、被災後の精神状態を大きく左右する点を挙げ、生活再建を最優先に考える姿勢の重要性を強調。
床下は泥出しより乾燥を重視する合理的な手法など、現場で即実践できる知見が共有されました。 さらに、水害対応はボランティアや善意に頼るものではなく、工務店経営として備えるべき重要な事業分野であるとの考えが示され、 来場者の心を強く動かしました。
