炭の優れた機能を活用しよう
漏水もなく、通風口もきちんと設けられているのに、立地条件などから湿気がこもりやすい家があります。また都市部の住宅密集地などでは隣家との間隔がほとんどないために、床下の換気が行われにくいケースもあります。
このような場合、湿気対策として二つの方法があります。第一は床下に調湿剤を敷き込む方法で、木炭や竹炭、あるいは粘土を焼成したセラミック炭、ゼオライトなどさまざまな種類の調湿剤が用いられています。これはそれぞれの物質の高い吸湿性を利用して、過剰な湿気を吸収させるものです。
それぞれに特徴はあるのですが、総合的に判断して木炭あるいは竹炭が優れていると思われます。それは炭には次のような特性があるためです。
(1)多孔質なので吸湿性が大きい
(2)断熱性に優れ、地面の冷気が室内に伝わるのを防ぐ
(3)ホルムアルデヒドなど有害物質やガス、臭気の吸着性に優れている
(4)腐敗、劣化しないので効果は半永久的
(5)天然素材だから環境を汚染しない
空気の流れを作る工夫を
第二の方法は、床下の風通しをよくすることです。空気が滞留すると湿度が飽和点以下でも結露が起きやすくなります。そこで、強制的に空気を流通させてやれば結露を防ぐことができるのです。
この目的で利用されるのが床下換気扇ですが、ここで注意したいのが角隅部などに空気の滞留が起きないようにすることです。基礎の中央部あたりに設けられた通風口にファンを取り付けただけでは、空気は床下の真ん中だけを通り過ぎて、四隅の空気はほとんど動きません。これでは結露防止の効果は期待できません。
したがって、隅々まで撹拌された空気が行き渡るような方式の換気扇を採用したいものです。ただしどんな形式であれ、換気扇そのものには湿度を下げる機能はありませんから、万全を期するためには調湿剤との併用をおすすめします。
いずれにしても家それぞれの状況は違います。最適の方法を選ぶにはやはり専門業者に相談するといいでしょう。