倒壊など大災害につながるシロアリ被害は、起きる前に防ぐのが最善の対策です
陽気が良くなり、サクラが咲くころになると、地中に眠っていた虫たちが一斉に活動を始めます。チョウやミツバチのように可愛い虫だけではありません。家の大敵、シロアリも活発に動き始めます。この動き始めの時期こそが、シロアリ防除の絶好のチャンスです。
シロアリ被害家屋は地震に弱い
日本にはシロアリ被害についての正確な調査統計はありませんが、アメリカでは火災と台風被害に匹敵するといわれており、被害家屋は年間60万棟、金額にして10億ドルに及ぶ被害が発生しているそうです。日本とアメリカでは住宅事情が違うため、この調査結果をそのまま当てはめることはできませんが、もし厳密な調査が実施できたら、年間数百億円程度の被害が発生しているのではないかと推測する専門家もいるほどです。
短期間で重大な被害を受けることも
シロアリが恐ろしいのは、家屋にとって最も重要な土台が空洞になってしまったり、柱の根元が食われて基礎から浮いてしまったりすることです。家の重量を支えている構造材がスカスカの状態になれば、強度が極端に低下するのは当然です。これでは地震はおろか、ちょっとした強風でも倒壊しかねません。
またイエシロアリのように食害が激しい場合、ごく短期間で食害が進行することがあります。昨年まで大丈夫だったからといって、決して油断はできません。
阪神淡路大震災の後で大阪市立大学が行った被害調査によれば、神戸市東灘区の被災家屋218棟のうち「シロアリ食害と腐食があった」倒壊・全壊家屋は203棟(調査家屋数の93%)にも達していました。シロアリの食害を受けた建物は、地震時にかなりの確率で倒壊してしまうという結果が出ています。