薬剤の安全性と有効期間は?
ジメジメした床下は木材の腐食を早め、シロアリが発生しやすくなるという話をよく聞きますが、厳密に言うと床下の湿気とシロアリ発生には直接的な関係はありません。湿度が高すぎるとカビや腐朽菌が繁殖しやすいのは事実ですが、適度に乾いていてもシロアリ被害は発生します。
日本で家屋被害を与えるシロアリには、ほとんど全国に分布するヤマトシロアリと、主に西日本に生息するイエシロアリとがあります(分布図をご覧下さい)。ヤマトシロアリは湿った木材を好んで食害を与えますが、イエシロアリは乾いた木材であっても、自分で水を運んできて活動するため、床下に限らず軒下や2階部分から食害が始まることがあります。
やはり薬剤での防除が最も有効
そのため、ヤマトシロアリの場合は床下を乾燥させる対策が効果をあげることもありますが、イエシロアリが生息する西日本地区では、やはり薬剤を用いて防除するのが一般的な方法です。つまり木材部分と家屋周辺の土壌の両方を、薬品を用いて防除処理するわけです。
ここで気になるのが、まず薬剤の安全性です。いかに防除効果に優れていても、その家に住む人間に有害であっては困ります。さらには、その薬品がどれくらいの期間有効なのかも重要なポイントでしょう。
ところがシロアリ防除業界にはアウトサイダーの業者が存在することも事実で、法律で規制されているような薬剤が今でも用いられたり、必要以上に高濃度の薬剤を散布している可能性もあります。信頼できる業者に依頼することが、危険を避ける大きなポイントとなります。
数年ごとに防除するのが常識
また薬剤の有効期間ですが、薬剤の種類や防除処理方法によって多少の違いはあるものの、数年間というのがおおよその目安です。建築したときにしっかり防蟻処理してあるから、と安心するわけにはいきません。特に場所を選ばず食害するイエシロアリには、床下まわりだけの防蟻処理では不完全です。
そこでどんな防除処理をすればいいかということが、薬剤は非常に種類が多く、それにともない処理技術も多種多様です。またヤマトシロアリだけの防除でいいのか、イエシロアリなども含めた防除をするかでも大きく違ってきます。
何にしても素人が判断できることではないですから、できれば信頼できる業者に処理を依頼するとともに、定期的に点検を受けられるように契約しておきたいものです。もちろん多少の費用はかかりますが、被害を受けてから大修理するのに比べれば、微々たるものでしょう。