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第16回 屋根を見直してみませんか?(1/2)


ふだん目につきにくいからといって、大切な屋根を忘れてはいませんか

 屋根は、私たちの髪の毛に似ています。普段はあまり意識していないかも知れませんが、髪の毛には人体で最も重要な頭部を保護する役目があります。それと同様に、初めて見た家の印象を決定付ける上で屋根の占める比重は非常に大きいだけでなく、その家屋の状態が屋根を見ればだいたいわかってしまいます。
 家屋にとっての屋根は、雨露をしのぎ、真夏の太陽を遮り、外気と屋内を遮断して保温や保湿の役割を果たすなど、住む人に安全快適な居住空間を提供するだけでなく、家全体を保護して長持ちさせるという大切な機能を果たしています。しかしその重要な屋根がどういう状態になっているかを、あなたはどれだけ正確に知っていますか。

じっくり見るには不便な場所ですが

 大部分の人が、屋根は「当然あるべきもの」として、まるで空気のようにその存在を忘れているのではないでしょうか。確かに屋根は、漠然と見上げることはあっても、じっくり点検するには不便な位置にあります。いかに大切な我が家と言っても、大屋根まで上ったことのある人はさほど多くないでしょう。このため無関心ではないまでも、目に付かないかぎり何が起きているか気づかないということがよくあります。

永久不変の屋根などありえない

 ひとくちに屋根といっても、いわゆる日本瓦と呼ばれる粘土瓦だけでなく、セメント系やスレート系、あるいは金属屋根など多種多様です。

 いずれにしてもその地域の気候風土に応じて経験的に最適の屋根材や施工方法が選ばれているはずで、耐久性にすぐれた材料が使用されているのが普通です。「丈夫で長持ち」というのが、屋根の第一条件です。

 しかし考えてみてください。家屋の中で、もっとも苛酷な外的条件にさらされているのが屋根です。豪雨や風雪に耐え、真夏の炎天下では玉子焼きが作れるほどに熱せられ、厳寒期には氷点下まで冷やされます。そうした繰り返しのもとでは、どんな物でも劣化してしまいますし、屋根を構成するのは無機質の瓦類だけではありませんから、金属や木材その他の資材の経年変化も当然生じてきます。

屋根は厳しい環境に耐えている

 それだけではない。大地震で家が大きく揺さぶられれば瓦屋根に緩みやズレが生じることはよくありますし、台風や竜巻で瓦がはがされたり、倒れたアンテナや飛んできた木の枝などで瓦の一部が破損することもあります。

 よく「木造住宅は最低10年に1回は点検保守が必要」と言われているのは、屋根や床下など、普段は気づきにくい場所での異常発生を早期に発見して、早めの対策を講じておくべきだという意味です。 早期発見・治療が大切なのは、病気だけではありません。大切な我が家を長持ちさせるには、専門業者による定期的な点検が絶対に必要です。


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