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第13回 真夏を涼しく健やかに過ごす(1/2)


エアコンに頼らなくても、快適に涼しく暮らす生活の知恵がある!

 日本の夏は、高温多湿ですから非常に暑苦しいものです。おまけにヒートアイランド現象と言われるように、都市部では車の排気やクーラーの排熱、夜間でも容易に放熱しないアスファルトなどが、さらに蒸し暑さに拍車をかけています。いまやエアコンがない生活など考えられないという人も少なくないのですが、そうした生活習慣が、健康に重大な影響を及ぼしているかも知れません。

エアコンに安易に頼りすぎると健康を損ねる心配が…

 炎天下から冷房がきいた部屋に戻ると、生き返ったような気がします。熱帯夜でも、エアコンのおかげでグッスリ熟睡できます。確かにエアコンがある生活は快適です。

 ですがそんな快適・便利な暮らしが、あなたの健康を損ねる原因になっているかも知れません。若い女性などに多い冷房病などといわれる症候群はその典型ですし、自律神経失調によるさまざまな体調不良も、根源をさぐっていくとエアコンの使いすぎだったという例が多くあります。

 さらに赤ん坊のころから冷房完備の室内で育てられた子どもは、汗腺が十分に発達せず、必要なときにも汗がかけないといいます。また低体温の児童が急増して問題になっていますが、これも原因は同じです。こういった子どもたちは人間が本来持っている体温調節機能が未発達のため、心身の障害を起こしやすく、さらに情緒不安定などにもなりやすいと言われています。

「涼しさ」を考えなおしてみよう

 都心を少し離れた郊外の住宅では、今でも夜はほとんどエアコンを使わない家が珍しくないですが、都市部の住宅では気温が下がりにくいため、どうしてもエアコンに頼ってしまうことになります。

 しかしそうした都市部の住宅でも、ちょっとした工夫で蒸し暑さを緩和できるはずです。その第一は、直射日光をできるだけ遮ることです。

 最近はあまり見かけなくなりましたが、少し前まで深川や本所の路地には、夏になるとズラリと葦簀(よしず)が立てかけられたものです。軒先にはすだれがかかり、風鈴などが吊されて、それが風物詩になっていました。

 葦簀は長さが2.7mほどもある葦の茎を、麻やシュロの紐で編み上げただけのものですが、これが意外な優れものなのです。直射日光の約8割を遮って日陰を作り、風通しもいいため熱気が籠もりません。格好の目隠しにもなるため、縁日の屋台などではごく最近まで葦簀がけのお店がよく見られたものです。

 一般家庭でも、植え込みを作る余裕がない町中の家には、葦簀は重宝な存在でした。最近は入手しにくくなりましたが、それでもホームセンターなどに行くと3000円前後で販売されていることがあるから、ベランダやバルコニーなどに取り付けると意外に効果があります。

 植木で十分な日陰が作れる家なら、散水がおすすめです。ホースで盛大に水をまけば、水による冷却効果に加え、水が蒸発するときに熱を奪うので、確実に涼しくなります。真夏の午後など、激しい夕立のあとが爽快なのと同じ原理です。


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