ゴールデンウィークを越えてしばらくすると、今年も梅雨の季節がやってきます。気温が25℃を超え、湿度が80%以上になる毎日が続くと、身の回り全体がベトベト、ジトジトして気分まで憂鬱になってきます。実際、梅雨時に体調を崩す人も少なくないのですが、人間だけでなく、木造住宅にとってもこの時期は負担の大きい時期となっているのです。
ふだん目に付きにくいからこそ、床下の湿気にはご注意を!
木造住宅にとっての負担とは、過剰な水分と高温です。カビや腐食が進む最大の原因は、腐朽菌やバクテリアの繁殖を促す水分であり、気温の高さです。
それでも人間が居住している室内空間は、比較的目に付きやすいですから、たとえば浴室や台所にカビが発生しても、早い段階で対策を講じることができます。しかし、普段から見落とされがちな床下の場合は、カビが発生していることにすら気づかないことが多いのではないでしょうか。
目立ちにくい場所ですが、家の構造全体を支える基礎や土台で囲まれた空間が床下ですから、その部分が腐食したり、シロアリに食害されては一大事です。大地震や台風の時に倒壊してしまうのが、このような家です。
また床下に湿気がこもると、その水分は床板を介して畳に吸収されるため、室内全体が湿っぽくなります。もちろんイエダニなどの有害昆虫も繁殖しやすくなり、その分アトピーなどの病気にかかる危険性も高まります。
床下の空気が湿りすぎないよう適度に保つことは、家の寿命や安全性はもちろん、住む人の健康にかかわる重要なポイントだということを、まず認識しておきたいものです。
床下に炭を敷いた健康住宅が話題に
最近「健康住宅」をうたう住宅が増えています。シックハウス症候群やハウスダストによるアトピー症状など、家に起因する病気が話題になっていますが、「健康住宅」とはこれらの健康阻害要因に配慮した住宅です。
そして、その健康住宅と称するものの中で、最近特に注目されているのが、木炭の除湿効果や防臭効果などを利用した住宅です。
古い時代から、木炭の防腐作用や消臭作用は暮らしの知恵として活用されていましたが、住宅産業の分野でいま盛んに行われているのは、木炭の湿度調整作用(調湿作用)を生かして、これを床下に敷き詰める方法です。