ミクロ単位の微細な空洞(気孔)に優れた吸湿力、汚染物質吸着力が
木炭が優れた吸湿性を発揮するのは、組織全体にミクロン単位の微細な空洞を持っているからです。木炭はいろいろな木材を数百度の窯の中で蒸し焼きにし、木質部分を炭化させたものです。炭化の過程で材木に含まれた水分は蒸発し、その後には無数の空洞(気孔)ができます。この微細な空洞が、スポンジのように空気中の水分を吸着するというわけです。
この気孔は、同時に空気中の有害なガスや、水中の汚染物質の吸着にも効果があることが証明されています。
もちろん、原材料となる木材の材質によって、出来上がった炭の組織は異なりますから、吸湿性能にもかなりの差が出ます。木炭ならどれでも同じ、というわけではありません。床下の湿度調整には、その目的のために製造された木炭を用いるのが良いでしょう。
木炭だけでなく、竹炭やオガクズ炭、建築廃材利用の炭などもありますが、費用と効果とを考え合わせて、やはり利用実績の多い製品を使うのが良いでしょう。
自然素材の木炭で快適、安全な家を
さてそこで、実際に調湿炭を床下に敷きつめたとき、どんな効果が期待できるのでしょう。代表的な調湿炭の幾つかが共通して掲げている項目は、以下の通りです。
1.調湿効果により結露を防ぎ、木材の含水率を20%以下に抑止するため、腐れやカビの発生を防ぎ、シロアリの繁殖も予防します(木炭を敷設していない床下では、含水率が25%を超えることがあります)。
2.悪臭ガス、揮発性有害ガス(ホルムアルデヒドなど)の吸着能力に優れ、室内空気汚染防止や空気清浄化効果があります。
3.居室内空気の湿度が適正に保たれるため、イエダニなど有害昆虫の発生を抑止します。
ただし、カビが生えないとかシロアリを抑制するといっても、調湿炭そのものに殺菌力や害虫忌避効果があるという意味ではありません。床下の湿度を適正に保つ結果、これらが繁殖しにくい環境を作り出すのです。
床下に調湿炭を敷きつめるという簡単な方法で、家の寿命が延び、住む人の健康も守られるというのは注目に値するものです。室内の湿気が気になる人は、さっそく試してみて下さい。