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第8回 シロアリに狙われない家づくりを(2/2)


被害の修復には巨額の費用が…

 いったんシロアリの被害を受けてしまうと、その修復には大変な費用がかかります。場合によっては修復することができず、建て替えの必要に迫られるかも知れません。そう考えると、比較的に少額ですむ防除処理を早めに行っておく方が経済的であるといえます。

 そしてその防除も、被害が発見されてから行うのと、被害を未然に防ぐために行うのとでは大きな違いがあります。被害発見後であれば復旧工事が必要となってしまうため、結局は費用がかさんでしまいます。したがって既存住宅の所有者には、シロアリ被害の有無にかかわらず防除処理を予防的に行うことをおすすめします。

 せめてシロアリ点検などを利用して、現況を把握しておくこと程度は、すぐにでもやっておきたいものです。早期発見で被害を最小限に食い止めることが出来るかもしれません。

土壌と木部を同時に処理しましょう

 既存建築物に対するシロアリ防除には、すでに述べたようにシロアリ被害が発生しているのを駆除してさらに被害が拡大するのを防ぐ場合と、蟻害はまだ出ていないが予防のために行っておく場合とがあります。いずれにしても防除処理としては土壌処理と木部処理があり、併せて行っておくことが望ましいです。
 過去には、土台回りの木材に防蟻剤を塗布してそれでよしとしていた時代もあったが、それでは十分とはいえません。
 土壌処理とは、建物の基礎の内側や束石の周囲など、シロアリが通過しそうな場所の土壌を薬剤で処理するものです。ヤマトシロアリやイエシロアリは、一般に地中を通って建物内部に侵入することが多いからです。家本体に取り付く前に防御しようとするもので、通常は土壌の表面に薬剤を散布して防蟻層を形成します。
 木部処理は、土台や柱などの木材に薬剤を噴霧する方法、刷毛で塗る方法、木材や壁に穴をあけて薬剤を注入する方法などが多く用いられます。新築住宅の場合は、木材を薬液に浸す方法もあります。

点検は家の安全を確認するチャンス
 もう一つ、シロアリ点検を行っておきたい理由があります。シロアリ点検では、食害の有無や蟻道・蟻土などシロアリ侵入の痕跡を確認するために、調査員が床下に潜り込んで調査を行いますが、これは家の安全性を判断する絶好の機会でもあるのです。もちろん調査員が専門知識を持っている必要はありますが、基礎のクラック、構造材の腐食や緩み、床板や壁の状況などを目視で確認し、必要と認めればその結果をコンピューターに入れて耐震診断まで行うことができます。

業者選びはくれぐれも慎重に
 したがって、これからシロアリ点検を受けておこうとするのであれば、ぜひ耐震診断を行っている業者に依頼してみましょう。耐震診断や耐震補強を行う場合、シロアリ被害も重要な改善対象項目になるため、耐震補強を行っている専門事業者であればほとんどがシロアリ点検や防除処理についてのノウハウを持っています。

 シロアリ防除についての問題は、残念ながら依然として多く聞かれます。大切な財産である家を守る重要な作業ですから、業者選びはくれぐれも慎重に行ってください。



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