室内の乾燥しすぎを防ぐことは、インフルエンザ対策としても有効です!
寒い季節に気になるのが部屋の乾燥です。肌荒れやノドのガサつきといった影響だけではなく、乾燥した空気中ではインフルエンザウイルスの生存率が高くなることもわかっており、鼻腔やノドの粘膜が乾いていれば体内に侵入する可能性も高くなります。冬場の健康を守るために、そうした室内の乾燥対策として欠かせないのが加湿器です。
電気暖房の普及が室内の乾燥に拍車をかけている
ここ数年、加湿器の需要が大きく伸びているといいます。最近の高層マンションなどでは水蒸気を発生するガスや灯油を使用できないオール電化タイプが増え、電気式暖房に限定されているために部屋が乾燥しやすくなっています。同じようなことは床暖房やエアコンが普及した木造住宅でも起こっています。
ここでもう一つ見過ごせないのが、体感温度と湿度との関係です。私たちが快適だと感じるのは、湿度が45〜60%の範囲だと言われています。真夏などエアコンで28度に設定された室内で、湿度が60%以上あると蒸し暑く、涼しさを感じませんが、湿度が50%以下になると爽やかに感じます。したがって除湿を適切に行うことが、冷房をうまく使うポイントでもあります。
逆に冬場の乾燥期には、湿度が10%以下になるとほとんど暖かさを感じなくなります。したがって電気式暖房による異常乾燥は、暖房効果を阻害している可能性があります。
加湿の方法には3通りあるが…
いま市販されている加湿器には、大きく分けて3つの方式があります。
よく知られているのはお湯を沸かして蒸気を発生させるスチーム型(蒸気式)ですが、水を含ませたフィルターにファンで風を当てて送り出すヒートレス・ファン型(気化式)、同様に水を含ませたフィルターに暖めた風を当てて送り出すハイブリッド型があります。常温の風よりも暖かい風のほうが気化しやすいため、単なる気化式よりもハイブリッド型のほうが加湿性能は高くなります。
しかし考えてみると、昔から風邪で寝ている人の部屋に火鉢を置き、鉄瓶でお湯を沸かしておくといった光景はよく見られたものです。これは蒸気式の原点ともいえます。また旅慣れた人がホテルのバスルームにお湯を張ってドアを開け放しておいたりするのは、気化を利用した湿度調整の知恵の一つです。少し見た目は悪いですが、洗面器に水を入れて室内に置いたり、洗濯物を干したりしても同様の効果が見込めます。
室内空気の乾燥しすぎを防ぐという機能面だけを考えれば、バケツや洗面器でも十分ともいえますが、最近よく売れている加湿器は実用性に何らかの機能がプラスされたものが多いようです。インテリアとしても使えるような優れたデザインのものも販売されておりますし、アロマオイルを使用してアロマテラピー効果を同時に期待できるタイプもあります。
次のページでは、加湿器の上手な使い方をガイドします。