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第5回 加湿器を上手に利用しましょう(2/2)

 使い方しだいでかなり効果が違う

 ただし、ちょっとした使い方によって、加湿効果に大きな差が出ることは知って損はないでしょう。一般的に、室内温度が高いほど加湿効果があると言われています。空気は温度が高いほど、含有できる水蒸気の量が多くなるからです。そのため冷たい外気が入り込む場所に加湿器を置くと、あまり空気中の水分は増えないことになってしまいます。
 そこで効果的に加湿するためには、たとえばエアコンの暖かい風が吹き付ける向かい側の壁付近に加湿器を置き、水蒸気が風の流れに乗るようにしましょう。対流によって室内全体に水蒸気が行き渡ります。

過剰に加湿すれば結露発生の恐れが

 ところで加湿によって健康効果は得られたとしても、過剰な湿度がしばしば住まいに悪影響を及ぼすことがあります。結露はその代表的なものです。
 結露とは、空気中の水分が冷たいガラスや壁面に水滴として付着する現象です。これを放置しておくとカビや腐朽菌が繁殖し、木材部分を腐らせたりシロアリが発生する原因になるため、家にとっては大きい問題です。加湿器は空気中の湿度を高めるのが役目ですから、加湿器を使用した場合は結露の可能性もそれだけ増すことになります。
 結露が発生するのは窓ガラスだけでなく部屋の隅の壁面、押入の壁面のように空気が動かず滞留しやすい場所です。また壁面の材質が樹脂系の壁紙や塗料のように水分を吸収しにくい材質の場合も、結露が発生しやすくなります。
 ところが、同じ隅でもエアコンの暖風が常時吹き付けている場所は結露しませんし、頻繁に人が出入りする入り口付近も同様です。つまり空気が流れていさえすれば、少し湿度が高くても結露することはないのです。ここが重要なポイントです。

加湿器を上手に使いこなすコツ

 したがって乾燥が良くないからといって、過剰に加湿すれば、結露の危険性が非常に高くなることは考慮しておいた方がいいでしょう。湿度30%程度が加湿後の湿度の目安となります。
 古いタイプの蒸気式加湿器では湿度のコントロールが難しいですから、湿度計とセットになった温度計を用意しておくのもいいでしょう。最近の加湿器は湿度設定ができるセンサー付きのものも多くありますが、この場合でも湿度計があれば設定湿度と実際湿度との差を確認することができます。
 また室内空気を清浄に保つために、水タンクやフィルターの清掃はこまめに行い、常に新鮮な水を使用して下さい。古い水がタンクの底に残ったままになっていると、カビやウイルスを部屋中に拡散する原因ともなります。このように毎日の手入れをきちんと行っていれば、もともと単純な機構ですから、数年以上は故障もなく使えるはずです。


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