第2回 お風呂やトイレを温める? ヒートショックにご用心(2)
温度差に身体を慣れさせる工夫を
とはいうものの、家の中の温度差を全くなくすことができれば理想的ですが、既存の住宅ではなかなか難しいのが実情です。そもそも断熱性など最初から考慮に入れていない住宅も多いからですが、極端な温度差が生じるのを防ぎ、徐々に身体を温度差に適応させていくことは、ちょっとした暮らしの工夫で十分可能です。
たとえば
浴室の寒さは、シャワー給湯でかなり緩和
できます。蛇口からの給湯にくらべ、飛散するシャワーのお湯が浴室内の空気を効率よく温めてくれます。沸かし湯方式のお風呂ではこの方法は使ええませんが、その場合は
お湯をぬるめ
にしましょう。浴室での事故は、湯温41度を境にして高いほど死亡者が増加すると言われています。ぬるめのお湯に、ゆっくり入るのが心臓に負担をかけない入浴法です。
浴室が寒いからといって、
ほろ酔い気分で熱いお湯にいきなりドブンというのは、非常に危険
です。かけ湯や半身浴を組み合わせることで、徐々にお湯の温度に身体を慣らしてください。
浴室暖房がある家はわずか5%
おそらく皆さんの家もそうだと思いますが、日本の住宅の大部分が浴室、トイレ、台所などの水回りを日当たりが悪い北側に設けています。そのため湿気がこもりやすく、冬場は冷え込むのが当然なのですが、これまでそのことが取り立てて問題にされることはあまりありませんでした。
しかし住宅の第一要件を寒気対策としてきたヨーロッパ諸国では、まったく事情が違っています。たとえば東京ガスの調査によれば、浴室の暖房をしている住宅がドイツでは98.4%、イタリア96%、スウェーデン89%とほぼ常識になっているのに対し、
日本ではわずか5%
しかありません。住まいに対する思想が根本的に違うことがよくわかるデータです。
とはいえ壁や天井の断熱性能があまりよくない既存の住宅を、全面的に暖房するのは大仕事ですから、その対策は限られてきます。すなわち最も冷え込む時間帯に、トイレやお風呂を部分的に暖めてあげる方法です。最近は、既存住宅でも取り付けが簡単な暖房器具が、メーカー各社でいろいろ開発されています。
トイレや脱衣場、あるいは廊下などの
部分暖房は、ハロゲンヒーターを用いた小型の暖房器具
が適しています。天井や壁に取り付けることができますし、電気配線工事も簡単です。しかも比較的短時間で室温を上げることができるため、必要がないときにはスイッチを切っておけば電力を無駄に使うこともありません。
浴室暖房は温風方式が主流ですが、乾燥もできる機器が各種開発
されています。どんな方式のものを選べばいいか、専門業者に相談してみてはいかがでしょう。
浴室、トイレ、台所などを暖かくすることは、決してぜいたくではありません。
家族の生命を危険から守るという、重大な意味
があるのです。
この冬は、あなたの家からヒートショックの原因をなくすように考えてみてはいかがでしょうか?
後付けも可能な
浴室暖房機です。
家庭用ミストサウナです。
こちらも後付けが可能です。
ユニットバスもこのように
広く使うことができます。
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