>>記事のPDF(住宅産業新聞 9月6日号)
日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協、小野秀男理事長)は8月30日、「木造住宅 耐震診断 診断結果調査データ2006」を発表した。木耐協が実施した2階建て以下の木造住宅1146棟の耐震診断結果(想定は大地震への対応)で、全体の60.5%が総合評点0.7未満の「倒壊する可能性が高い」と判断された。診断後の耐震補強実施率は平均28.9%、平均工事費は約127万円だった。
診断は、今年4月1日から6月30日までの期間で、件数の内訳は、建築基準法の身体新設計基準前となる1981年5月以前が579件、同年6月以降567件。総合評点0.7未満の「倒壊する可能性が高い」は、81年5月以前が全体の77.7%、同年6月以降が同42.9%だった。
また、評点0.1〜1.7の間で0.1ごとに平均工事単価を算出したところ、「1.6以上1.7未満」(工事金額約60万円)を基準とすると、0.1悪化するごとに、工事費は約7万円ずつ増加していた。
木耐協は2000年から、年2回、耐震診断結果の調査データを分析・発表している。今回の調査は、2004年7月導入の新耐震診断法で行った。旧診断と比べ、接合部の仕様による低減、2階部分評価などの低減で、評点悪化傾向がみられた。新診断は2階も評価対象で、2階を補強しないと1.0以上に改善しない住宅が、全体の63.7%だった。
また、同時に発表した、耐震診断受診者に対するアンケート調査結果(期間=2005年7月〜06年6月、回答数11,247件)では、診断後に耐震改良工事を考えている人の割合は約26.9%で、希望予算額は「50〜100万円未満」27.8%となり、100万円未満の工事費を望む人が約7割だった。耐震改良工事を検討しない理由のトップは、「経済的な理由」(39.8%)となっている。