福岡地震 福岡市で震度5強 福岡県西方沖地震の余震か

2005/04/20 毎日新聞

 
福岡沖玄界地震からちょうど1カ月の20日午前6時11分ごろ、大きな余震が発生し、福岡市内や福岡県春日市などで震度5強の強い揺れを観測した。地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.8で、地震の大きさ、揺れとも一連の余震の中で最大だった。福岡市やその周辺で47人がけが、87人が自主避難した。鉄道や高速道路など交通機関が一時ストップし、通勤・通学の足が混乱した。
 気象庁の観測によると、震源は福岡市東区の志賀島の沖合で、福岡沖玄界地震の余震域の南側に当たる。震源が陸に近かったため、大きな揺れの範囲が広がった。
 地震はその後も断続的に続き、同22分ごろに玄界島(福岡市西区)や前原市などで震度4、午前9時9分ごろに同島や福岡市東区などで震度4を記録した。
 毎日新聞のまとめによると、この地震のため正午現在、同市周辺で41歳の女性が仏壇に当たり左肩骨折の重傷を負うなど47人が病院で手当てを受けた。
 福岡県警のまとめによると、建物は17棟が損壊、道路損壊3カ所。がけ崩れは玄界島で5カ所、志賀島で数カ所。
 また、山陽新幹線やJR博多駅発着の在来線がストップし、同市を中心に2万2100戸が一時停電するなどライフラインにも影響が出た。
 福岡沖玄界地震の余震は、今月中旬から発生回数が1日当たり1〜2回に減り、大きな余震は14日の震度3を最後に発生していなかった。
 気象庁の関田康雄・地震火山部管理課地震情報企画官は「本震から1カ月後に震度5以上の余震が起きるのは珍しい。余震の回数は徐々に減ってきており、震度5弱を超えるような大きな余震が起きる可能性は低い」と話している。
 ◇主な震度は次の通り。
 震度5強=福岡市中央区、福岡県春日市、碓井町
▽震度5弱=福岡市東区、同西区玄界島、福岡県大野城市、宗像市、佐賀県みやき町▽震度4=福岡市城南区、北九州市八幡西区、福岡県久留米市、飯塚市、佐賀市、長崎県壱岐市、熊本県菊池市、大分県中津市、山口県下関市
 ◇3月20日の余震で、これまででは最大
 気象庁によると、3月20日にあった福岡沖玄界地震の余震とみられ、これまででは最大の余震。記録のある1923年以降でみると、本震がM6.5以上の地震で、最大余震が1カ月以上たってから発生したのは、74年の伊豆半島沖地震(M6.9)以来2例目。同地震では61日後にM4.9の最大余震が起きた。
 一方、本震がM6.5以上の地震で、1カ月以上経過してからM5.0以上の余震が起きた例としては、阪神大震災(95年)の32日後、新潟県中越地震(04年)の66日後などがある。
 関田康雄・地震火山部管理課地震情報企画官は「本震から1カ月後に震度5強の余震が起きるのは珍しいが、今回は震源地が陸地に近いため、たまたま揺れが大きくなった。余震の回数は徐々に減ってきており、今後震度5弱を超えるような大きな余震が起きる可能性は低い」としている。