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(2006年8月1日 日本経済新聞)

 地震の初期微動をとらえ、大きな揺れが来る前に知らせる「緊急地震速報」の提供が1日、始まった。地震による被害を少しでも減らそうという世界初の試み。今回の運用では、鉄道や建設、研究機関など41社・機関が参加。来春に予定されている一般向けの速報提供に向け、効果と影響を見極めるための先行運用となる。

 同速報は、高性能地震計で地震のデータを解析、地震の大きな揺れの到達時間や震度を事前に知らせる。震度5弱以上の揺れと推測される場合に「何秒後に地震が来ます」などと速報。震源が海底の地震の場合、十数秒から数十秒前に速報が可能だ。この間に電車を止めたり、工場の機械を止めたりする利用が見込まれる。

 小田急電鉄(東京)と京浜急行電鉄(同)は、速報を受け取ると電車の運転席で自動的に警報が鳴るようにし、運転士に緊急停止を指示するシステムを1日から稼働。東海地震で震度6強以上が予想される静岡市の静岡鉄道も、8月中に同様の列車制御システムを立ち上げる予定だ。