
家の構造自体にも大きな弱点が
今回の耐震診断を担当した組合員は、岐阜市に本社がある有限会社ジーエイチアールのスタッフです。
さっそく現地調査を行った診断者は、施工上の問題もさることながら、この家の構造自体に致命的な弱点があることを発見しました。店舗付き住宅として建てられたこの家は道路に面する北側の東半分に店舗スペースを設けているため、必然的にこの面の壁量が不足しています。しかも西側半分はガレージにしてあるから、極端にいえば北面は全部開口部ということになります。
その大きな開口部を支えるべき側面の壁が強度不足というのですから、診断数値が低く出てしまうのも仕方のないことでした。
壁量・強度不足解消を重点的に
先にも述べたように、Mさんは2年前に店舗部分のリフォームを行ったばかりですが、1階の和室にお年寄りの部屋があることを考えると、このまま放置しておくわけにはいきません。阪神淡路大震災のように、もし家が倒壊するようなことがあったら一番危険なのがお年寄りの方です。
そこで相談の結果、とりあえず今回は1階の居住部分を優先して補強し、機会をみてより安全な家に改善していくことになりました。
幸い、基礎だけはしっかり作られていたため、最大の問題点である壁量不足および強度不足を改善して、バランスを良くすることが今回の改修の主な目的です。
具体的には、東南角の和室を徹底的に壁補強するとともに、対角線上の北西角のガレージに3か所の補助壁を新設して、壁量の不足を解消することにしました。現在はガレージとして使用していないので、間口を狭めても生活に支障が生じることはありません。
また店舗とガレージの間仕切りも補強を行って壁強度を高めたことにより、M邸の診断数値は大幅に改善されています。
ただし店舗スペースの東側にある広い壁面は、2年前にリフォームしたばかりということから、今回は改修を見送ることにしました。この壁が補強できたら依頼者様邸の安全性はさらに高まるのですが、それは次の機会に第二期工事として行うとのことでした。
(耐震診断及び補強工事施工=有限会社ジーエイチアール 電話058-268-6780)
依頼者様から「ひとこと」
ここ2年ほど、大地震が来たらどうしようかと気が休まりませんでしたが、補強工事をしていただいて一安心です。気持まで明るくなりました。今回は、いざというときに私たちが避難するだけの余裕ができればいいから、命が守れる程度の最低限の補強をしてほしいとお願いしました。
お店を営業しながらの工事ですから、いろいろ難しい点もあったと思いますが、ジーエイチアールの職人さんたちは誠実にいい仕事をしてくれました。これからもいろいろ相談に乗ってもらいたいと考えています。
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