木耐協/日本木造住宅耐震補強事業者協同組合 電話での耐震診断申込は0120-224-293


余生を安心して暮らすため 家の安全が何より大切です(2/2)

和歌山県和歌山市

もともと程度がいい家なので

 また和室の南側と西側の基礎コンクリートに、大きくクラックが発生していたのも評価を下げる原因になりました。いずれも通風孔付近ですが、特に西側は基礎の裏側にまでひび割れが達していました。

 診断に先立って現地調査をした山東さんの話では、この家は「かなり程度がいい」家だそうです。構造材は老朽化していないし、建築基準法改正直前の家なのに、締結金物は十分に使われていました。また主な壁は土壁で、筋交いもしっかり入っていたといいます。検査のため床下にもぐりこんだとき、強いカビ臭が気になりましたが、土台や基礎まわりもしっかりしており、したがってバランスの悪さを少し改良すれば、確実に安全な家になると思われました。

 このような山東さんのアドバイスに、依頼者様はただちに補強工事を依頼することにしました。ともかく「元気があるうちに」です。いまやれることをしないで、災害を受けてから後悔するような真似はしたくないとのことでした。

急所の壁1か所を補強するだけで

 そこで山東さんから提案された改善プランは、和室南側の既存壁1か所を強い壁にするというものでした。この方向は、ねじれ応力が最も大きく働くため、それに耐えるだけの強さが必要だからです。もちろん、評価を下げた原因である基礎のクラックは、エポキシ樹脂を注入する方法で、完全に補修することにしました。この一連の補強工事によって、S邸の診断数値は大幅に改善されています。

 また紀ノ川の流域は大きな活断層があることで知られています。南海地震もさることながら直下型地震も心配です。そこでSさんはホゾ抜けに備えて、外付けのホールダウン金物も取り付けてもらうことにしました。せっかくの補強工事なのですから、より完全な形にしておきたかったのです。

すべては安全な家づくりのため

 余談になるが、依頼者様はキッチンにIHクッキングヒーターを入れています。高齢者世帯だから、少しでも安全なほうがいいという理由からです。今回の耐震補強工事も、そうした安全な住まいにしておきたいという考えが根底になっています。

 また補強工事のついでに、少し傷みがきていた洗面所付近の床板を張替え、カビ臭が気になったという床下の通気をよくするため、換気口を数か所設けてもらうことにしました。元の店舗部分を改装したとき、この部分に換気口を作らなかったそうです。補強には直接関係がないようですが、床下の湿気は確実に家の寿命を縮めますから、適切な処置といえるでしょう。

 依頼者様がいうように、住まいは唯一のよりどころです。こまめに維持管理をしていれば、きっと安全な暮らしが約束されるでしょう。
(耐震診断および補強工事施工=アーキテクトSUN-DO一級建築設計事務所 電話073-433-8883)

 依頼者様から「ひとこと」

 私たち夫婦ともに高齢になってきていますから、安心して暮らせる家にしておきたいといつも考えています。まして少し身体が弱い家内はほとんど一日中家にいるのですから、家の使いやすさと安全性は非常に大切です。今度の補強工事も、そうした考えからお願いしました。補強の効果は大地震が起きてみないとわかりませんが、これで生命が救われる可能性が高まったという安心感があります。何かがあったあとで、あのとき補強しておけばと後悔したくないですからね。

 




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