木耐協/日本木造住宅耐震補強事業者協同組合 電話での耐震診断申込は0120-224-293


強風でもよく揺れていた家が 耐震補強で震度5にも耐えた(2/2)

新潟県胎内市

壁の徹底補強と屋根の軽量化を

 そこで診断者が提案したのは、まず1階部分の壁を徹底的に補強することでした。壁補強位置は実に13か所に及ぶものとなりましたが、増築した2階を支えるためには、これだけの補強が必要だったのです。

 しかし、壁補強だけでは家全体に生じている歪みを補正することはできません。このため診断者は、セメント瓦葺きだった屋根を、重量が1/8になる軽量鋼板に代えるように提案しました。屋根瓦に傷みが目立ち、何らかの対策が必要だったこともありますが、まず1階部分にかかる荷重を軽くすることが第一の目的です。

 基礎については、補強に先立って確認したところ数年前の補強当時のレベルを維持していました。これにより地盤の沈下は収まっていると判断されたため、土台上げをして調整することにしました。つまり、大引きや根太、束柱など床にかかわる場所すべてを改修したのです。もちろん、大きくヒビ割れていた内側の基礎は、樹脂注入により完全に補強されています。

柱の傾きがウソのように消えた

 たぶん依頼者の方も最初は半信半疑ではなかったかと思うのですが、屋根のセメント瓦をすべてはがし、土台の調整を行い、壁の補強を行う段階で、柱の傾きや梁のたわみがなくなりました。そしてこれまで苦労していた扉や窓の開け閉めが、ごく滑らかに行えるようになったのです。これは下部構造がしっかりするとともに、屋根の重量が大幅に軽減された効果でしょう。

 なお、依頼者邸に使用された軽量鋼板屋根は、ユウワが独自で開発した雪国仕様の特殊な製品で、豪雪にも強風にも耐える優れものだそうです。

揺れにくい家になったのを実感

 補強工事は年末いっぱいで完了しましたが、まず依頼者様が気づいたのは「家が揺れなくなったこと」といいます。

 真冬の胎内市は、雪よりも日本海から吹き付ける強風が非常に強いです。まして依頼者邸は裏側(西側)が一面の田んぼで海辺との間に風を遮るものが何もないため、真冬の海風も、そして台風の時もまともに受けることになります。そうした強風の時には家全体がギシギシと悲鳴をあげ、とても2階にはいられないほど大きく揺れたのだそうです。

 ところが、去年の冬は「安心して家にいられた」というほど、揺れが小さくなりました。またこの夏は台風が何回も新潟方面を通過しましたが、同様にあまり不安に感じることはなかったといいます。

 ところで、この取材を行う直前に、中越地震が発生しました。胎内市でも震度5クラスの揺れが何回か記録されたのですが、依頼者邸では家具が倒れたり、棚から物が落ちるようなこともありませんでした。これは13か所に及ぶ壁補強部分に全て内付け型のホールダウン金物が使用され、基礎とガッチリ緊結された効果でしょう。今回の耐震補強は、A邸を揺れにくい家に変身させたのです。

 ちなみに今回の補強工事によって、A邸の診断数値は大幅に改善されている。
 (耐震診断及び補強工事施工=有限会社 ユウワ 電話025-242-1558)
 (有限会社 ユウワのホームページ)

  お施主様から「ひとこと」

 先日の新潟中越地震では、最近記憶にないくらい、このへんもひどく揺れました。でもウチは補強してあるので、さほどあわてませんでした。安心して暮らしていられるのが、うれしいですね。もし補強してなかったら、屋根とか壁とかに少しは被害が出ていたかもしれません。
 また補強工事のついでに、西側の6畳間だったところを改装して、台所につながるダイニングを作ってもらい、とても使いやすくなって喜んでいます。以前から何とかしたいと考えていたところだったので、今回の耐震補強がいい機会でした。




<<Back