ポストの投げ込みチラシがきっかけ
そこで知り合いの一級建築士に相談したところ、精密耐震診断を15万円で引き受けてくれることになり、補強工事はその建築士の提案のもとに行おうという考えでした。
そうした矢先、昨年の秋ころポストに入っていたリフォーム工事の案内チラシが目に留まりました。
これは区内の一級建築士事務所、株式会社K&K建築工芸が配布したものですが、業務内容を見ると耐震診断、耐震補強も行うようです。
さっそく電話連絡を取り、近くで行っていた補強工事の現場も見せてもらったそうです。そうした交渉を通じて、依頼者様は「この会社なら信用できそうだ」と考えるようになりました。
もともと依頼者様には、建築について一つの信念がありました。それは「設計監理と工事施工は別々の業者が行うべきだ」というものです。
そういう意味で、今回の耐震診断、改善提案、補強工事という仕事の流れも、すべて同一の業者が行うという点に最初は懸念があったといいます。
しかしK&K建築工芸の代表者である木村和政さんや担当の米沢隆さんたちと話し合っているうちに、この人たちなら信頼できると確信したそうです。
家壁の量とバランスだけが問題だった
米沢さんたちによって行われた耐震診断の結果、診断の結果はかなり低く出てしまいました。この判定結果を見て、依頼者様は即座に補強工事を行うことを決めました。
ただし改善提案の提出に際して、依頼者様は3つのパターンを想定したシミュレーションを求められました。
耐震補強のような特殊な工事の場合、詳しい人でない限り価格の根拠は理解しにくいものです。そこでいくつかのケースごとに価格明細を出してもらえば、ほぼ積算コストの見当がつく、ということでした。
さて診断数値が低かった理由ですが、まず壁の配置バランスが悪いことと、筋交い・壁の割合が低いことでした。古い基準法時代の建物ということもありますが、既存壁に入っていた筋交いも体裁だけというものがありました。
もともとY邸は箱形の形状をしていますし、地盤にはまったく心配がない地域です。構造材も老朽化していませんでしたし、布基礎にも異常はありませんでした。したがって壁の量と配置バランスが問題だったということになります。
となれば、補強の大きなポイントは壁です。補強位置は外壁10か所、内壁2か所の合計12か所に及んでいます。この家全体のバランスを考慮すれば、たしかにこの程度の補強は必要でしょう。
補強した既存壁は合計12か所にも
依頼者邸ではこれより10年ほど前に本格的なリフォーム工事を行っているのですが、外壁の塗り替え時期が来ていたため、外壁部分の補強はすべて外側から行っています。
この補強工事をつぶさに見ていた依頼者様が感心されたのが、壁補強部分の全てに取り付けられたホールダウン金物です。これが主な柱と、土台、基礎をガッチリ緊結します。そのうえ壁内部には耐震ボードがビスでしっかりはめ込まれます。ここまでやれば確かに強い家になるはずだと、納得されたそうでした。
ちなみに今回の補強工事で依頼者邸の診断数値は「一応安全」とされる範囲まで改善されています。
(耐震診断及び補強工事施工=株式会社K&K建築工芸一級建築士事務所 電話03-5451-3147)
施主から「ひとこと」
最初、投げ込みチラシを見て電話したときは、「物は試し」くらいの軽い気持ちでしたが、工事現場を見学したり、木村さんや米沢さんの話を聞いているうちに、こういう人たちがやってる会社なら信頼できるだろうと、補強をお願いしました。
工事が終わって、私の見込みに間違いなかったことがわかりました。工事のスタッフも誠実にいい仕事をしてくれ、大いに満足しています。
せっかくなので、ついでにコロニアル屋根の塗り替え、スタッコ壁の塗り替え、ジメジメしていた床下への木炭敷き込みなど、いろいろお願いしてしまいました。
私の回りにも年数が経った家で暮らしている人がかなりいますから、ぜひK&Kさんで耐震補強をするように勧めたいと思っています。