木耐協/日本木造住宅耐震補強事業者協同組合 電話での耐震診断申込は0120-224-293


3箇所の壁の耐震リフォームで限りなく安全な家に(1/2)
埼玉県さいたま市

 県都さいたま市の北西部に位置する西区には、武蔵野の面影を残す地域がまだ少なからず存在します。区内には荒川、鴨川などの大きな河川があり、その流域には豊かな穀倉地帯が広がっていて、秋風が吹き始めるこの季節には稲穂が波を打つ田園風景を見ることもできます。もちろん宅地開発も進んでいますが、幹線道路や鉄道沿いの一部区域を除けば、緑豊かな自然が手付かずのまま残されています。

数百年前に鎌倉から移住

 診断依頼者邸がある清河寺という地名は、約650年前に建立された臨済宗の古刹、大龍山清河寺(せいがんじ)に由来します。この寺は足利尊氏の四男で関東管領だった足利基氏が、1360年に鎌倉円覚寺の末寺として建てたと伝えられています。のちに徳川家康ら歴代将軍が寺領を寄進する朱印状を出していたというから、かなり格式も高いお寺です。
  この清河寺ができたとき鎌倉から多くの人々が移住してきましたが、診断依頼者のご先祖もその中の一人でした。Kさんの実家は清河寺の隣りに建つ農家ですが、その広い屋敷林の一角には地元でご神木として崇められてきたケヤキの古木があります。このケヤキは樹高32m、根回り14.3mの威容を誇っており、推定樹齢は650年というから、ご先祖様が定住したときに植えたのかもしれません。

知り合いの棟梁が念入りに建てた家

 診断依頼者邸は、その実家と県道を隔てて隣り合わせにあります。昭和45年に、畑だった土地を造成して父親が建ててくれたのだそうです。敷地は約110坪あり、写真で見る通り広い前庭には手入れの行き届いた植木が茂っていて、周辺でもひときわ目立つ邸宅です。
  家は知り合いの棟梁が差配したというだけあって、主な柱にはヒノキの無垢材がふんだんに使われ、欄間などの細工も手が込んでいます。建築後35年になるというのに、柱や梁にはまったく歪みや傾きが出ておらず、建具の開け閉めも滑らかだとのことです。この家を請け負った棟梁が、かなり念入りに仕上げたのでしょう。
  もちろん長い年月のうちには老朽化も進みますから、Kさんは折りにふれて木質サイディング外壁の塗り替えや床板の張り替え、水回りの改修、くすんできた天井板の張り替えなどを行ってきました。今回の耐震リフォームを行ったお店は、これまで依頼者邸の補修を行ってきたお店でもありました。

なじみの業者から診断を奨められて

 診断依頼者が今回の診断者と出合ったのは、昭和62年に襖や網戸の張り替えを頼んだのがきっかけでした。以来20年ほどにわたって付き合いが続いています。
  担当してきたのは同社のベテラン社員の方です。10年ほど前に天井の張り替えを行ったときも同じ方が立ち会っており、診断依頼者ご夫妻とは気心の知れた間柄です。
  今年の春、診断依頼者から「そろそろサイディングの塗り替えをしたい」と電話が入りました。さっそく依頼者のお宅をを訪れた診断者は、かねてから気になっていた件を切り出します。
「どうもこの家は地震に弱いように思います。一度耐震診断をしておきませんか?」
  信頼している担当者からの言葉だけに、診断依頼者ご夫妻にはなんの異存もありません。さっそく耐震診断を受けてみることにしました。

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