木耐協/日本木造住宅耐震補強事業者協同組合 電話での耐震診断申込は0120-224-293


耐震診断とリフォームが教えてくれたこと
岩手県北上市

 北上市は岩手県の南部、北上高地と出羽山地の間を南に流れる北上川流域に開けた、古い歴史を持つ町です。北上平野のほぼ中央に位置し、北上川と和賀川が合流する肥沃な土地のため、県内一の米どころとして知られています。一方、盛岡を経て青森に至る奥州街道がこの北上川沿いのルートに開かれたため、北上は現在でもJR東北本線、新幹線、国道4号、東北自動車道など全ての幹線が経由しており、さらに太平洋岸の釜石と、横手を経て秋田県の日本海側を結ぶ東西交通の重要拠点です。現在は人口93,000人ほどの地方都市ですが、内陸の町でありながら工業品生産額が岩手県内最大なのは、交通の要という立地条件だからでしょう。
 
  

街道沿いの目抜き通りに
 今回のお客様のお住まいは目抜き通りに面しており、古い商家らしく表通りから裏通りまで抜ける奥行きの深い敷地を持っています。15年前の平成2年、近所の大工さんに建ててもらいました。先代のころから付き合いがある大工さんで何かと無理がきき、工事の途中で色々注文を付けたため、建築確認申請の図面とはかなり違った家になっていると言います。


数年前から2階の床が沈んだ

 お住まいはほぼ総2階ですが、数年前から2階の床が大きく沈み込んでいるのに気がつきました。建築して日が浅いのに、これは少しおかしいと感じました。
 建ててくれた大工さんに相談すると、2階を支える梁下の柱が不足していたため、梁がたわんだらしいというのです。しかし大工さんは、自分は注文通りに作っただけだから、責任は持てないと取り合ってくれなかったと言います。
 1階と2階の平面図を比べると、2階1階の壁位置が一致していませんでした。これを専門用語では「間くずれ」と呼び、なるべく避けた方が良いとされています。
 かりに施主の注文があっても、安全性を損なう恐れがある場合には建築の専門家としてその旨を指摘する責任があるでしょう。しかし、ご町内の顔なじみ相手では、事を荒立てるわけにもいきません。
 こうした交渉を通じて、家について多くのことを学びました。色々な資料を調べてみると、この家があまり地震に強くない構造らしいことがわかってきました。

>次のページへ


<<Back