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既存構造と増築部の接合に大きな問題が
診断に先立って行われた綿密な現地調査によって、この家にはいくつかの弱点があることが判明しました。それは、過去における3回の増改築に起因しています。
Mさんの話では、最初の増築は近所で見かけたリフォーム業者に頼んだのですが、その後は飛び込みで訪問してきた業者などに任せたこともあるようで、3回とも施工業者が違うとのことでした。担当組合員が問題だと考えたのは、既存家屋と増築部との取り合い(接合部分)でした。いかにもツギハギの印象で、まるで積み木細工のように構造が一体化されていないのです。
もう一つの問題は、2階の増築のときに1階の間取りを全く考慮していないため、2階の壁と1階の壁位置とが一致していない部分が多いことです。いわゆる「直下率」が低いため、地震などの外部応力に対してきわめて弱い構造になっていました。
もともと地盤がいい土地なので、築年数からすれば布基礎に大きな劣化は出ていなかったものの、大きなひび割れ(クラック)が2か所に発生していました。これらの原因によって、M邸の診断数値はかなり低く出てしまいました。
木造は専門外とはいえ、技術者だけにMさんの理解は早いものでした。診断報告書を見て問題がどこにあるかを即座に見抜いたMさんは、ただちに補強工事を依頼することにしました。
1階部分の壁を徹底的に補強
担当組合員が提案した改善プランは、徹底的に1階部分の壁を補強しようというものでした。既存壁の強度不足もさることながら、大きな間取り変更は難しいので、壁構造の強化によって直下率の低さをも補おうという考えです。
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