木耐協/日本木造住宅耐震補強事業者協同組合 電話での耐震診断申込は0120-224-293








 築32年経過の建物にお住まいになっておられる方が、住環境工房らしんばんの「住まいのリフォーム塾」に参加された際、「ある民間大手の耐震診断・報告を受けたが、納得のいかないところがあり再診断して欲しい」という依頼がきっかけで、今回の補強工事となりました。大手の診断・補強案は、住まい手側の生活スタイルに柔軟に対応したものではなく、ただ機械的に評点1.0をクリアしようと壁を沢山入れただけの提案だったため、当然施工コストも高額となっていました。
 そこで、可能な限りの低コスト化と生活に支障をきたす施工範囲を最小限にとどめながら再計画案を立てました。そのためには、高耐力壁(かべつよし)を使用し、少設置箇所で、効率良く配置しかつその壁がうまく機能することが必要でした。そこで2階補強壁〜剛床〜1階補強壁〜新規基礎と力がうまく流れるよう補強設計しました。結果的に壁補強十数箇所で500万であった当初の計画は、壁補強箇所5箇所の230万(他HD設置、内装・新規間仕切壁等含む)までコストダウンすることができました。

 着工前の1階耐力壁設置箇所です。
 4枚ある引き違いのふすまは2階からの荷重による鴨居のたわみで、開閉が困難になっていました。加えて二間続きのため、耐力壁の配置が極端に少ない状況でした。
 また、普段居間的に使用する部屋(写真奥)が6帖で、手前の8畳と入れ替えたいというご要望をお持ちでした。




 お客様のご要望に応えるため、耐震補強を行いながら間仕切り移動(6帖間と8帖間の入替)をすることとしました。

 写真は新規間仕切りに基礎を新設したところです。もちろん、既存基礎への定着とホールダウン金物等の設置にも怠りはありません。

 この基礎に新規耐力壁(写真の青い点線部分)を通じて2階の地震荷重を伝える計画です。
 新規設置した耐力壁(写真の赤丸部分)に力をうまく伝えるために、天井を一旦開口し(写真左)、耐力壁上部に入れた梁〜既存梁の間に剛床(写真右)を施工しました。同時に2階壁補強も実施しています(写真の青い点線上部)。
 基礎コンクリートの養生を待って耐力壁(かべつよし)のホールダウンを固定し、新規間仕切り造作〜内装改装を終え工事を完了しました。
 天井板は既存を丁寧にはがし、入替えた和室天井に再利用するとともに、新規造作材もあえて着色し、既存の家屋とのマッチングを図りました。



 柱頭・柱脚部分の補強です。
 必要箇所に関しては、2階の床を開けて実施しています。
 
 基礎の定着を行っています。
 半島基礎や島基礎では意味がないため、必ず既存基礎に増し打ちした基礎の両端を定着させています。場所によっては床下にもぐった状態で工事を行っています。


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