平成12年7月1日から平成15年6月30日までの3年間に
木耐協で実施した耐震診断44,239件の耐震診断結果を分析したものです。

耐震診断対象家屋】
全国/木造在来工法2階建以下/築3年以上経過した建物

【耐震診断基準】
建設省住宅局監修「木造住宅の耐震精密診断と補強方法」に基づき
A地盤・基礎 B建物の形 C壁の配置 D筋交い E壁の割合 F老朽度を調査しました。
その結果が1.0点を標準点とする4 段階の結果に評価されます。
1.0点以下の建物は「既存不適格住宅」と呼ばれます。

1.5以上 安全です
1.0以上1.5未満 一応安全です
0.7以上1.0未満 やや危険です
0.7以下 倒壊または大破壊の危険があります

当組合の耐震診断レベルは、現地調査に基づき、重心(建物の重さの中心)・剛心(建物の強さの中心)・偏心率(建物のバランス)・必要壁量を算出するものです。

■耐震診断結果【全体】(平成12年7月1日〜平成15年6月30日)


安全です
2974
6.72%
一応安全です
8918
20.16%
やや危険です
10595
23.95%
倒壊又は大破壊の危険があります
21752
49.17%
合計
44239
 
診断結果平均 0.78
 平均築年数  23.97年

4軒に3軒の住宅の耐震性に不安あり
上記結果の通り、総合評点が1.0に満たない耐震性に不安がある住宅が、実に全体の約4分の3(73.12%)も存在することがわかりました。中でも約半数(49.17%)の住宅は総合評点が0.7を下回り、非常に倒壊の危険性が高いと思われます。



■ 耐震診断結果【昭和55年以前の建物】(平成12年7月1日〜平成15年6月30日)


安全です
547
2.33%
一応安全です
3057
13.00%
やや危険です
5168
21.97%
倒壊又は大破壊の危険があります
14748
62.70%
合計
23520
 
診断結果平均 0.64
 平均築年数  33.53年

■ 耐震診断結果【昭和56年以降の建物】(平成12年7月1日〜平成15年6月30日)


安全です
2427
11.71%
一応安全です
5861
28.29%
やや危険です
5427
26.19%
倒壊又は大破壊の危険があります
7004
33.80%
合計
20719
 
診断結果平均 0.94
 平均築年数  12.49年

昭和55年以前に建築された建物の6割が倒壊の恐れあり
建築基準法が大きく改正された昭和56年を境に、耐震性に明らかな差があることがわかります。昭和55年以前の建物については、約85%もの建物に耐震性の不安があることがわかり、約60%が特に早急な対策が必要な倒壊又は大破壊の危険がありますという判定となっております。

壁の配置バランスの悪さ等が原因で、昭和56年以降の住宅にも耐震性の不安あり
自治体による多くの耐震診断や耐震補強に対する融資制度や補助制度などはその対象を昭和55年以前の建物と限定していますが、昭和56年以降の建物でも約60%の建物に耐震性の不安があることがわかります。

■ 耐震診断を実施した建物の購入種別

注文住宅
29356
66.36%
分譲住宅
7011
15.85%
中古住宅
4773
10.79%
不明
3099
7.01%
合計
44239

■ 購入種別から見る耐震診断結果

○注文住宅建築
安全です
1728
5.89%
一応安全です
5381
18.33%
やや危険です
7094
24.17%
倒壊又は大破壊の危険があります
15153
51.62%
合計
29356
 
診断結果平均 0.75
 平均築年数  25.36年
○分譲住宅購入
安全です
743
10.60%
一応安全です
1709
24.38%
やや危険です
1773
25.29%
倒壊又は大破壊の危険があります
2786
39.74%
合計
7011
 
診断結果平均 0.89
 平均築年数  17.54年
   
○中古住宅購入
安全です
200
4.19%
一応安全です
690
14.46%
やや危険です
1097
22.98%
倒壊又は大破壊の危険があります
2786

58.37%

合計
4773
 
診断結果平均 0.69
 平均築年数  24.82年

■ 都道府県 耐震診断件数実施率

  
診断件数
一戸建て
診断率

北海道
東北

北海道
107
902,700
0.01%
青森県
53
300,900
0.02%
秋田県
13
272,100
0.00%
山形県
30
259,900
0.01%
岩手県
15
284,700
0.01%
宮城県
1693
382,200
0.44%
福島県
60
390,800
0.02%
関東
茨城県
697
550,300
0.13%
栃木県
73
368,200
0.02%
群馬県
49
393,400
0.01%
埼玉県
1718
1,056,900
0.16%
千葉県
1953
876,700
0.22%
東京都
4117
1,270,300
0.32%
神奈川県
4715
1,043,300
0.45%
山梨県
379
170,500
0.22%
信越
長野県
210
452,600
0.05%
新潟県
324
510,100
0.06%
北陸
富山県
4
244,700
0.00%
石川県
125
235,900
0.05%
福井県
194
169,200
0.11%
東海
岐阜県
928
413,800
0.22%
静岡県
6349
671,900
0.94%
愛知県
9740
1,042,400
0.93%
三重県
1487
388,200
0.38%
近畿
滋賀県
253
238,100
0.11%
京都府
1042
420,600
0.25%
大阪府
1426
965,500
0.15%
兵庫県
3035
794,300
0.38%
奈良県
383
251,100
0.15%
和歌山県
452
223,200
0.20%
中国
鳥取県
73
124,600
0.06%
島根県
32
172,000
0.02%
岡山県
147
386,400
0.04%
広島県
444
511,100
0.09%
山口県
78
320,400
0.02%
四国
徳島県
153
174,800
0.09%
香川県
125
210,200
0.06%
愛媛県
389
321,300
0.12%
高知県
307
183,200
0.17%
九州
福岡県
481
737,100
0.07%
佐賀県
0
169,300
0.00%
長崎県
0
303,600
0.00%
熊本県
98
346,800
0.03%
大分県
219
241,900
0.09%
宮崎県
47
256,300
0.02%
鹿児島県
17
421,500
0.00%
沖縄
沖縄
0
174,700
0.00%
不明
5
合計
44239
20,599,700
0.21%
*一戸建て数・・・・・平成12年国勢調査(速報値)における持ち家一戸建ての数


大規模地震の想定区域の関心が高い
耐震診断の実施率の上位を見てみると、1位静岡県(0.94%)、2位愛知県(0.93%)と東海地方が高く、3位神奈川県(0.45%)、4位宮城県(0.44%)と続きます。これらの地域は大規模な地震災害の危険性が示唆されており、自治体による補助制度や啓蒙活動も活発で、一般消費者の地震に対する関心の高さがうかがえます。



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