平成11年12月1日から平成14年11月30日までの3年間に
木耐協で実施した耐震診断46,065件の耐震診断結果を分析したものです。

耐震診断対象家屋】
全国/木造在来工法2階建以下/築3年以上経過した建物

【耐震診断基準】
建設省住宅局監修「木造住宅の耐震精密診断と補強方法」に基づき
A地盤・基礎 B建物の形 C壁の配置 D筋交い E壁の割合 F老朽度を調査しました。
その結果が1.0点を標準点とする4 段階の結果に評価されます。
1.0点以下の建物は「既存不適格住宅」と呼ばれます。

1.5以上 安全です
1.0以上1.5未満 一応安全です
0.7以上1.0未満 やや危険です
0.7以下 倒壊または大破壊の危険があります

当組合の耐震診断レベルは、現地調査に基づき、重心(建物の重さの中心)・剛心(建物の強さの中心)・偏心率(建物のバランス)・必要壁量を算出するものです。

■耐震診断結果【全体】(平成11年12月1日〜平成14年11月30日)


安全です
2918
6.48%
一応安全です
8962
19.89%
やや危険です
10883
24.15%
倒壊又は大破壊の危険があります
22302
49.49%
合計
45065
 
診断結果平均 0.82
 平均築年数  23.42年

■約半数が倒壊の危険性が高いと診断
上記結果の通り、総合評点が1.0に満たない耐震性に不安がある住宅が、実に全体の約4分の3(73.64%)も存在することがわかりました。中でも約半数(49.49%)の住宅は総合評点が0.7を下回り、非常に倒壊の危険性が高いと思われます。

 

■ 耐震診断結果【昭和55年以前の建物】(平成11年12月1日〜平成14年11月30日)


安全です
617
2.46%
一応安全です
3284
13.11%
やや危険です
5552
22.16%
倒壊又は大破壊の危険があります
15601
62.27%
合計
25054
 
診断結果平均 0.65
 平均築年数  32.41年

■ 耐震診断結果【昭和56年以降の建物】(平成11年12月1日〜平成14年11月30日)


安全です
2244
11.21%
一応安全です
5582
27.89%
やや危険です
5303
26.50%
倒壊又は大破壊の危険があります
6882
34.39%
合計
19766
 
診断結果平均 1.02
 平均築年数  11.93年

■昭和56年以降の建物であれば安全と言う訳ではない
上記の診断結果を見てもわかる通り、建築基準法が大きく改正された昭和56年を境に、耐震性に明らかな差があることがわかります。しかし、昭和56年以降の建物でも60.89%の建物に耐震性の不安があるという結果が出ています。
耐震診断や耐震補強に対する融資制度や補助制度などを用意している自治体の多くはその対象を昭和55年以前の建物と限定していますが、昭和56年以降の建物の耐震診断の必要性も非常に高いことがわかります。

 

■ 耐震診断を実施した建物の購入種別

注文住宅
29167
64.72%
分譲住宅
7533
16.72%
中古住宅
5265
11.68%
不明
3100
6.88%
合計
45065

■ 購入種別から見る耐震診断結果

○注文住宅建築
安全です
1714
5.88%
一応安全です
5379
18.44%
やや危険です
6885
23.61%
倒壊又は大破壊の危険があります
15189
52.08%
合計
29167
 
診断結果平均 0.82
 平均築年数  24.69年
○分譲住宅購入
安全です
743
9.86%
一応安全です
1789
23.75%
やや危険です
1864
24.74%
倒壊又は大破壊の危険があります
3137
41.64%
合計
7533
 
診断結果平均 0.87
 平均築年数  17.40年
   
○中古住宅購入
安全です
201
3.82%
一応安全です
755
14.34%
やや危険です
1254
23.82%
倒壊又は大破壊の危険があります
3055

58.02%

合計
5265
 
診断結果平均 0.69
 平均築年数  24.44年

■ 都道府県 耐震診断件数実施率

  
診断件数
一戸建て
診断率

北海道
東北

北海道
87
902,700
0.01%
青森県
175
300,900
0.06%
秋田県
16
272,100
0.01%
山形県
17
259,900
0.01%
岩手県
11
284,700
0.00%
宮城県
1121
382,200
0.29%
福島県
63
390,800
0.02%
関東
茨城県
812
550,300
0.15%
栃木県
104
368,200
0.03%
群馬県
78
393,400
0.02%
埼玉県
2025
1,056,900
0.19%
千葉県
2369
876,700
0.27%
東京都
5335
1,270,300
0.42%
神奈川県
5804
1,043,300
0.56%
甲信越
北陸
山梨県
276
170,500
0.16%
長野県
139
452,600
0.03%
新潟県
284
510,100
0.06%
富山県
4
244,700
0.00%
石川県
147
235,900
0.06%
福井県
341
169,200
0.20%
東海
岐阜県
571
413,800
0.14%
静岡県
6669
671,900
0.99%
愛知県
7506
1,042,400
0.72%
近畿
三重県
1098
388,200
0.28%
滋賀県
163
238,100
0.07%
京都府
1072
420,600
0.25%
大阪府
1890
965,500
0.20%
兵庫県
4048
794,300
0.51%
奈良県
301
251,100
0.12%
和歌山県
315
223,200
0.14%
中国・
四国
鳥取県
73
124,600
0.06%
島根県
32
172,000
0.02%
岡山県
110
386,400
0.03%
広島県
338
511,100
0.07%
山口県
50
320,400
0.02%
徳島県
132
174,800
0.08%
香川県
94
210,200
0.04%
愛媛県
202
321,300
0.06%
高知県
271
183,200
0.15%
九州・
沖縄
福岡県
471
737,100
0.06%
佐賀県
0
169,300
0.00%
長崎県
0
303,600
0.00%
熊本県
43
346,800
0.01%
大分県
293
241,900
0.12%
宮崎県
86
256,300
0.03%
鹿児島県
17
421,500
0.00%
沖縄
0
174,700
0.00%
 
不明
12
   
合計
45065
20,599,700
0.22%
*一戸建て数・・・・・平成12年国勢調査(速報値)における持ち家一戸建ての数

【表@】地域別耐震診断件数の比較
    
2000/12/1〜
  2001/11/30
2000/12/1〜
  2001/11/30
割合
北海道・東北
495
613
123.84%
関東
4195
4038
96.26%
甲信越・北陸
315
347
110.16%
東海
4518
7375
163.24%
近畿
2677
2391
89.32%
中国・四国
549
584
106.38%
九州・沖縄
502
202
40.24%
合計
13251
15550
117.35%
       
       
※左表は2000年12月1日から2001年11月30日までの1年間の診断件数と、2001年12月1日から2002年11月30日までの1年間の診断件数を地域別でまとめたものです。

■東海地方の診断件数が急増
期間内の診断件数を都道府県別に見てみると、1位愛知県、2位静岡県と東海地方の診断数が著しく多くなっています。また、表@にあるように、診断件数の伸び率も163.24%と最も高く、今年1年間で診断数が急増している事がわかります。逆にこれまで診断件数が多かった、関東地方、近畿地方が前年を下回っています。



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